松田法子「ドムス、共構築の閾」,『現代思想』Vol.48-11,青土社,2020/構成/ 進化する災害、潜在する危険、構造にして契機である危機/ 土、居住ユニット、閾/ 複数種再定住キャンプのゆくえ/ 土のクリティカルな諸階梯/ 都市の建設と閾ー土、牛、穀物農業/ 集め来たらす閾、ドムス・モジュールX/青土社||現代思想:現代思想2020年9月臨時増刊号 総特集=コロナ時代を生きるための60冊/
上妻世海+松田法子「『生環境』の歴史から、土地とのかかわりを考える」(対談),『遅いインターネット』,PLANETS,2020/全文:/https:/slowinternet.jp/article/roundforming01/
上妻世海+松田法子「『地』に根ざした社会をつくりだすための知恵」(対談),『遅いインターネット』,PLANETS,2020/全文:/https:/slowinternet.jp/article/roundforming02/
松田法子「神話地図へのトラヴェローグ」,『ユリイカ』Vol.52-7,青土社,2020 /構成/ /地図/肉体/神話/ /アマノハシタテ/ 天橋立と記紀神話/ 元伊勢籠神社/ 筒川・水江浦島子/ /セーシェルの島々/ セーシェルの写真師・大橋申廣/ セーシェルの「歴史」/ ココ・ド・メール/ セーシェルの地図 / /うつろう汀/ 天橋立の近代海図/ 汀線はいつも同じではない/ 生きている土地、漁師たちの海図/ /ゴンドワナのかけら/ ゴンドワナ大陸とセーシェル/ 世界神話の二類型/ ローラシア型神話とゴンドワナ型神話/ 失われる釣針/ チャイニーズ・ゴードンのエデンー西欧近代の夢見/青土社||ユリイカ:ユリイカ2020年6月号 特集=地図の世界/
松田法子「生環境構築史宣言2020年5月版」,『生環境構築史WEB・準備号』,2020,青井哲人・中谷礼仁協力/構成/ 現状認識/ 生環境構築史とは何か/ 五つの構築様式/ 生産様式・交換様式から構築様式へ/ 生環境構築史の主体/ 構築3が指し示す暗闇/ 構築3と構築0の関係/ 構築様式4の樹立の必要性、グレート・ブリコラージュ/ /注釈/ Habitat〔青井哲人〕/ 地球の自己構築運動〔青井哲人〕/ 各構築様式における構築素材の体系性〔中谷礼仁〕/ 文明と交易・侵略〔青井哲人〕/ 現生人類の生存不適性〔青井哲人〕/ 人文主義的人間とその批判〔松田法子〕/ 構築3特有の未来像〔中谷礼仁〕/ テクノマス〔青井哲人〕/ 技術とリスクの再帰性〔青井哲人〕/ ローレンシア-バルティカ-アヴァロニア大陸〔中谷礼仁〕/ グレート・ブリコラージュ〔中谷礼仁〕/全文:/http:/
『変容する都市のゆくえ-複眼の都市論』(三浦倫平・武岡暢編,文遊社,2020年)/松田法子「さいたま-大地の『め』」/書籍概要/沖縄の基地都市、東京の下町、新宿・歌舞伎町、下北沢、渋谷の大規模再開発、さいたま、丸の内・東京駅、多摩ニュータウン……。目に見える「変容」と「不変」を疑い、その背後に何が起きているのかを問う。〔出版社〕/「さいたま-大地の『め』」構成/〈わたし〉/ わたし=大地が土地になる歴史段階と、その単位/ 各時代のわたし=さいたま/〈わたし〉=さいたまの現代/〈半島〉/解説 風景論から大地論へ/ 風景と大地/ ひっかかり要素ー地物、時間、社会、空間、文化の接触面について/ 風景論から大地論へ/
第2章のうちⅠ節1及びⅡ・Ⅲ節を担当執筆/『フリースラント-オランダ低地地方の建築・都市・領域』(伊藤毅編,中央公論美術出版,2020年)/書籍概要/オランダ北部のフリースラントは北海・ザイデル海・ミッデル海に面した低地地方にあり、しばしば洪水などの危機にさらされてきた。しかしこうした低地の悪条件は、長い時間をかけてテルプと呼ばれる人工丘や堤防・水路・干拓などによって克服され、中世にはテルプを下敷きにして外周には水路を巧みにネットワークさせた美しい11の都市群が成立する。本書は数年に及ぶ詳細な現地調査をベースにフリースラントの建築・都市・領域を学際的視点から明らかにしたわが国初の成果であり、フィールド調査を通してあらたな都市史の方法論の構築を目指す。〔出版社〕/目次/はじめに―フリースラントへのまなざし/第1章 都市史研究におけるフリースラント(水の流れの中に―土地、集落、都市の形成;小規
--/クレオール化とは運動や関係性の創出のことだ。それを目指すのがクレオール主義。「クレオール主義」を最も短く言い表すとしたら、そういうことになるのだろうか。/固着や伝来を退ける。刻々とダイナミックに変化する、複合的で接合的な世界をまなざす。そこにある〈存在〉の、反対の〈現存〉をみつめる。それは、同化や浅はかな普遍化への、徹底した抵抗。クレオール(主義)は、いうまでもなく今福龍太の重要な水源だ。/本書はサイードを出発点とするポスト・コロニアル研究としてまず読まれ始めたと聞く。しかし今福の思索の歩行がそこにおさまるわけがない。今福は遠く近く迂回しながら、少しずつカリブの熱帯の島々へ接近してゆく。/最初の言葉はこうだ。「失われた景観がそこにある」。読者はそれから西ヴァージニアの古い炭鉱町に降り立ち、雪積もるワイエスのペンシルヴァニアの小村へと連れ去られる。サウスウェスト、ニューギニア、アメリカ
松田法子+青井哲人+中谷礼仁「生環境構築史宣言HabitatBuildingHistoryManifesto」,『現代思想』Vol.48-5,青土社,2020/青土社||現代思想:現代思想2020年3月号 特集=気候変動/
松田法子「円山町の襞を歩く」(『渋谷の秘密ー12の視点で読み解く』パルコ出版,2019)/構成/ /はじめに 都市のケモノミチ/ /1 渋谷芸妓たち/小糸さんと鈴子さん/芸者町のはじまりといま/ /2 よい水の湧くところ/土地の先行核/神泉水、ヒメガイ/弘法湯のなりたち/ /3 神泉谷を貫く道/山に続く道/裏渋谷通りの正体/駒場野の道/ /4 円山町ができるまで/遊所のありか/陸軍と渋谷/土地利用からみる変遷/建物からみる変遷/土地所有者からみる変遷/ /5 台地からみる渋谷/地形からみる芸者階段/台地の面的開発/面から読み取る渋谷の都市史/大地を分節する水、棲み着くことの足がかり/ /おわりに 円山町、土地の生態史/
「生環境構築史の見取り図」/「特集 建築・都市・生環境の存在論的転回」,『10+1Website』,LIXIL出版,2019/http:/10plus1.jp/monthly/2019/10/issue-03.php/
目次/シンポジウムの開催について/問題提起—近世〜近代「遊廓社会」研究の課題/近世・近代移行期における甲府の遊所—宿場から遊廓へ/北陸・港町遊所の形成—加賀藩金石町相生町新地を事例に/八戸湊の飯盛女—船小宿・出稼ぎ・祭礼/幕末維新期における横須賀大瀧遊廓/温泉場の「三業」空間—昭和初期熱海における料理屋・待合・置屋/近代飯田遊廓における娼妓の生活/失われた飯田遊郭の建築/シンポジウム討論の記録〔ほか〕/
私たちの居住や生存を立ちゆかせている基盤や支持体と共に考えれば、都市はどうとらえ直されるだろうか。本号では都市や居住の根底を再考する視角として〈領域〉の歴史というテーマを提示したい。/ ここでいう〈領域〉とは、都市を載せている地面の広がり、その下にある地層の重なり、そして、地面の上に展開する人文的様相としての土地、さらには、社会、建物、建築、都市を含む諸集落のすべてが、互いに深い関係のもと意味あるひとつのまとまりをなして存在する、そうした全体像のことである。/ その〈領域〉の歴史で対象化されることはもはや都市の内部だけに留まってはおらず、農地やあるいは湿地などの荒蕪地、山や流域、またそれらの個性を形づくる地形や地質などまでが、都市に接続する諸関係のなかではっきりと意識化される。つまり領域史の視角では、一見都市や居住の埒外にあるように思える広大なものごとが、実は居住に深く続きこれを底から支
映画「あたらしい野生の地 リワイルディングTHENEWWILDERNESS」日本公開プロモーションに一部協力しました。/監督 マルク・フェルケルク/原題DeNieuweWildernis/2013年/オランダ語/97分/カラー/シネスコ/オランダ/この映画について/――舞台となる自然の楽園は、もともと人間が使おうとして埋め立てられ、そして人間の都合によって捨てられ、忘れられた場所だった。/どこまでも続く美しい平野に何万匹もの白馬たち― ここは、映画『あたらしい野生の地 リワイルディング』の舞台となった「オーストファールテルスプラッセン」。日本で例えるなら、東京から50km離れた場所、例えば千葉県船橋市、神奈川県横浜市あたり、6000ヘクタールという広さは東京の大田区とほぼ同じ面積だ。そうした場所に、深い森と青々とした草原、いのち豊かな湿地が広がり、野生の馬や鹿が走り、きつねが遊び、たくさん