東急池上線「生活名所」プロジェクトツアー

水景、谷景、生活景

東急電鉄90周年記念事業 東急池上線「生活名所」プロジェクト
https://seikatsumeisho.com/
ツアープログラム「水景、谷景、生活景。 歩いて座って学ぶ旅」 
https://seikatsumeisho.com/tour/
2017.10.9 Mon 11:00-15:30
於 洗足池ボートハウス(講演)/東急池上線沿線地域(ツアー)
講師・案内人 松田法子(都市史・建築史・地域史)



東急池上線が走る五反田から蒲田までの一帯は、多摩川で区切られた武蔵野台地の西の端。
目黒川が台地を削る五反田から、線路は台地と谷を結びながら西へと伸びて、多摩川の手前では久が原台を南下します。多摩川や目黒川、東京湾など、水と深く関わってかたちづくられた細かな起伏に富むこの土地は、小さな水流や湧水など、地域の生活に寄り添ってきたさまざまな水の表情も魅力的です。ここはまた、歴史的に見れば江戸への西のゲートにあたるような土地でもありました。
今回は東京湾から内陸へと深く切り込んだ谷の先端にある水辺、洗足池から出発し、台地のキワに沿ってつくられた歴史的な水のインフラを辿りながら、谷と台地が複雑に入り組むエリアを歩きます。
住宅街の中にぽっかりと浮かぶ大屋根が、まるで島のようにも見える池上本門寺。美しい夕陽と、遠く富士山を臨む崖。住民の愛着が魅力的な風景をつくりだす「洗足流れ」。台地のヘリに立ち並ぶ、由緒ある神社仏閣。
坂、崖、湧水、川が作る風景の数々にふと気が付けば、足を止め腰を下ろしてゆったりと楽しみたくなります。
そんな小さな景色を集めながら、池上線沿線の魅力である起伏に富んだ地形を歩きましょう。

※「地域資源発掘型実証プログラム」(東京都産業労働局・東京観光財団)初年度採択事業