「宮津新浜の芸能文化と社会・人・まち」

京都府立大学地域貢献型特別研究〔ACTR〕2016年度成果報告会

「宮津新浜の芸能文化と社会・人・まち」

京都府立大学地域貢献型特別研究〔ACTR〕2016年度成果報告会


日時:2017年2月19日(日)13:30-16:30
会場:京都府宮津市 みやづ歴史の館 文化ホール(286席)


開催主旨


今から100年と少し前、ベルンハルト・ケラーマンというドイツ人作家と、カール・ヴァルザーというスイス人画家が宮津に滞在していました。ふたりは特に宮津の「茶屋町」に深い印象をもち、茶屋町に生きる人々の様子や豊かな芸能文化についての記事と絵を『Sassa yo Yassa. Japanische Tänze』(さっさよやっさ、日本の踊り/1911年)という美しい本に仕立て、ベルリンで出版します。
現代の宮津にはないそれらの茶屋町や茶屋とは、一体どんな所だったのでしょうか。また、茶屋町に生きた人びとや芸能文化は、その後どうなったのでしょうか。
失われた茶屋町の姿や芸能の痕跡を追って、私たちは宮津での現地調査やインタビューを重ねてきました。同時に、ケラーマンとヴァルザーについても調べを進めてきました。約1世紀前のヨーロッパに紹介された宮津、『Sassa yo Yassa』の世界をひもとくための1年目の調査成果を報告します。
また私たちは、『Sassa yo Yassa』と現代の宮津をつなぐドキュメンタリー映像も製作しました。その映像を、今回はじめて一般上映します。

プログラム
 主旨説明(松田 法子)

第一部 新浜の成り立ちと変遷
 松田 法子(京都府立大学)「宮津の『茶屋町』—東新地、万年新地、新浜」
 井津元 奏葉香(松田研究室)「近代〜戦後における新浜の空間復元 —土地と街区の分析から」

第二部 ヨーロッパ人芸術家たちがみた宮津
 林 立騎(東京芸術大学)「ケラーマンと宮津」
 管 啓次郎(明治大学)「ヴァルザー兄弟のまなざし」
 
第三部 『Sassa yo Yassa』 —宮津の茶屋町をめぐる100年
 記録映像「『Sassa yo Yassa』を探して」(撮影・監督:古木 洋平)上映会
 意見交換
 閉会挨拶(宮津商工会議所会頭)

後援:宮津商工会議所・宮津市教育委員会